2025年9月号 福永慈二
去る7月27日(日)、私・福永が伊豆松崎町に招かれ、『よみがえる「三余精神」』と題し、「松崎三聖」と「高橋亘翁」について講演しました。
7月30日付伊豆新聞、静岡新聞が当日の模様を取り上げていますが、伊豆新聞の記事は以下の通りです。
『活動根幹に「三余精神」 』
~ 講演会に50人 「松崎三聖」を理解~
松崎町は27日、「よみかえる三余精神」と題した講演・座談会を同町の環境改善センターで開いた。「依田勉三物語」「土屋三余先生」の著者、福永慈二さんを講師に招き、土屋三余、依田佐二平、依田勉三の3人の偉人「松崎三聖」について講演し、町民ら50人が参加した。
三余精神・松崎精神の「立志」「至誠」「共恕(きょうじょ)」について、史実に基づいたエピソードを交えて、解説した。福永さんは「松崎町は、町のために活動している人が多い。しかし、松崎コミュニティーを再生するためには、大きな流れや束になることが大切」と語り、「活動の根幹には三余精神がある。リスペクトを持って、活動していってほしい」と話した。 (以上伊豆新聞より)
なお、当日の講演では、記事にはなっていませんが、「松崎が生んだ至誠の実業家 高橋亘翁」についても語っています。下段に、福永著『松崎が生んだ至誠の実業家 高橋亘翁伝』を紹介していますので、ぜひ一読下さい。
「松崎三聖」については、下段に紹介してある『三余先生』及び「開拓者物語」として連載中の『依田勉三物語』で既に語っていますので、ここでは、高橋亘翁について、少し触れておきたいと思います。
松崎・岩地村に生まれた高橋亘(わたる)翁(明治19年・1886年生~昭和45年・1970年没)は、高橋漁業部(部は会社の意)の創業者であり、当社は今なお館山・松崎を拠点とする「丸高ライフエナジー株式会社」として健在であり、2020年には創業100周年を迎えており、現在、4代目の若き後継者たちの手によって立派に守り抜かれています。
亘翁は、漁村僻地の貧しい家庭に生まれ育ちながらも向学心に燃え、三余精神を身をもって伝えた母堂・チトさんの教え『道を踏まぬものはすべて正しくない!立派な人間になれ!』『どんなに貧しくとも心は立派に持つことができる。決して卑屈になるな!』を生涯守り、「我、大きな船の船長たらん!」との大志を立て、学びに学び、高等小卆ながら、大正3年(1914年)29歳で、「大きな船の船長」になれる「漁船甲種2等運転士」免許を獲得します。それは、軍隊にたとえるなら、高小卒の田舎者が高学歴の海軍士官(中尉)の地位を獲得した、というに匹敵し、奇跡に近い快挙でした。氏は、常に中小企業家として最良・最強を目指し、母親の教えを守って「世のため、人のため、故郷のために」の志を忘れず、至誠・共恕の実業家として大きな成功をおさめていきます(その生涯を物語るエピソードの数々については私の著書に詳しい)。
松崎においては、亘翁が興した農園部・林業部は4代目後継者がこれを守り、立派に経営し、さらに氏の興した「丸高愛郷報徳基金」も、今なお「無償の愛郷心」をモットーに故郷・松崎町発展のために尽くしに尽くしています。母堂・チトさんの教え『道を踏まぬものはすべて正しくない!立派な人間になれ!』『どんなに貧しくとも心は立派に持つことができる。決して卑屈になるな!』は、〝社訓・丸高精神”として掲げられ、丸高産業・事業活動の根幹をなしており、今なおその精神は後継者たちの手によって立派に守り抜かれています。
私は、三余精神・丸高精神を踏まえ、松崎の生んだ偉人たちの生涯を詳しく辿り、その上で、それらを〝松崎精神”として次の3項目にまとめ、ここに「松崎コミュニティー」再生・発展の根幹的力・エネルギー源がある、と講演会で繰り返し、訴えたことです。
《松崎精神》
立志(りっし)
世のため人のため故郷のために尽くす志を持つ。小志も集まれば大志となり、小志も継続すれば大志に発展する。
至誠(しせい)
不屈の意志を固め、怠ることなく探求し、誠実に行い、励む。知と行(業)を必ず合一させ、常に学び実践する。
共恕(きょうじょ)
共に思いやり、共に助け合い、皆で力を合わせ、協力共同する。共同体精神をもって郷土の結束を計り、郷土共同体を守り抜く。
この精神は、わが社の三つのモットーとその意を同じくものでもあります。先人から学び、ゆるぎない経営体・事業を築いていきたいと思います。 (以上)
≪お知らせ≫
「天地人」欄には「科学者の言葉」を載せていましたが、現在『天地人』の欄には「開拓者物語」として、「北海道十勝野開拓の祖・依田勉三物語」を連載しています。
また、幕末維新の伊豆松崎が生んだ依田勉三の師である『土屋三余先生』、伊豆松崎が生んだ至誠の実業家『高橋亘翁伝』を全文掲載しています。
◆幕末維新の伊豆松崎が生んだ十勝野開拓者・依田勉三の師
『土屋三余先生』
◆伊豆松崎が生んだ至誠の実業家 『高橋亘翁伝』
●両著の著作者 GS4代表:福永慈二
●両著の発行者
丸高愛郷報徳基金 松崎町道部380-1 TEL 0558-42-0040
( 両著とも無償)
◆『北海道十勝野開拓の祖・依田勉三物語 』 上・中・下巻 (各巻とも1500円+送料)
●著者 北海道近代史研究会・福永慈二
●発行者 三余農園(土屋直彦)
410-3626 静岡県賀茂郡松崎町那賀73~1
■《殿上義久氏(東海大学海洋学部卒・音響地質学研究所)によって発表された『液状化P波原因説』》
◆『飽和砂の剪断に伴うP波の発見とP波による液状化の発見―液状化
の本質的原因とは何か?~教育おもちゃエッキーによる定性実験とそ
◆『液状化地域と周辺部における大地震時の音と揺れに関する面接調査
■《矢嶋信幸氏の『揚げ船』論文紹介》
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geo-s4@geo-stage-four.tokyo
〈地質関連会社〉ジオ・フロント
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